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2024年9月27日から10月6日まで東京のお台場で開かれた、Art Bay Tokyoのメイン作品、椿昇氏による「まるい水平線」の下に置く本の選書、およびこの作品の下にて行うイベントの企画運営をお手伝いしました。
選書については、日本最大の港である東京湾でのイベント、このイベントのテーマである「対話」、そして椿氏の作品の狙いに合わせ、「世界中の港町出身作家の本」を223冊選定。この作品のグラフィック(松村咲希さんによるもの)の柄をブックカバーとしてプリント、全てに巻いて配置し、来場者は読書はもちろん、持ち帰ることが可能。最終日までに全ての本が誰かの手に渡りました。
イベントは3回実施。2回(9/28,10/6)は「港の読書会 - 座右の書を持って港に集合 - 」。黄昏時、お台場という港に東京都民が数十人集まり、お互いの人生にとって大事な座右の書を持ち寄り、その本をきっかけとして、対話、交流しました。10/1の「対話ナイト」では、世界中の港で作られた食材と飲み物を用意。30人の参加者が飲食を共にしながら、最近自身がそれぞれの立場で感じる「風向き」について対話。
見た目だけでなく、対話、出会い、インスピレーション、交流といった無形のものを生み出す装置だった、このパブリックアート。数々の人々の参加により椿昇氏の作品が完成。それぞれの人がそれぞれの形で、この作品から何かを持ち帰りました。